研究概要

本計画研究では、将来のCMBの偏光Bモード観測、および 前景成分であるCIRB観測に必要不可欠な超高感度・大規模検出器アレイの研究開発を行う。

利用デバイスは超伝導ペアブレーキング型(STJ、MKID)検出器アレイとし、 1000画素クラスの大規模超高感度検出を実現する。

具体的な開発項目は、
    (1) CMB衛星搭載用100GHz帯超伝導検出器アレイの開発、
    (2) CIRB観測用(SPICA衛星搭載を想定)600GHz帯及び0.7-1.5THz帯超伝導検出器アレイの開発、
    (3) 周波数分割を活用した多チャンネル信号同時読み出し技術の確立、
である。

これにより、初期宇宙探査のための世界最高性能のアレイデバイスを実現するとともに、 理研・国立天文台・KEKという世界レベルの機関の結集により 世界最強の極低温検出器技術拠点を構築する。