新着情報
平成22年度公募研究概要は以下の通りです。
(2009.09.07)
平成22年度の公募は締め切られました。次の公募は平成24年度です。
背景放射で拓く宇宙
創成の物理―インフレーションからダークエイジまで―
領域略称名:宇宙創成の物理
領域番号:2110
設定期間:平成21年度~平成25年度
領域代表者:羽澄 昌史
所属機関:大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構
宇宙はどのように始まったのだろうか? どのような基礎物理法則が宇宙を創り、進化させたのだろうか?
本領域では、わが国の宇宙・素粒子・天文・超伝導デバイス関連の実験および理論研究者がこれまでに例のない規模の共同研究を立ち上げ、新学術領域を創成してこれらの問いに挑戦する。特にインフレーションからダークエイジまでの探求に最適とされるミリ波から赤外線にわたる宇宙背景放射に着目し、最新の観測手段と理論的手段を駆使してこれを精査することにより、宇宙創成の真の姿を明らかにすることを目的とする。さらに観測結果を究極理論(超弦理論など)の予言と比較することにより、地上実験では到底到達できない超高エネルギーの物理を探ることが本領域の最終目標である。
このため、下記の研究項目について、「計画研究」により重点的に研究を推進するとともに、これらに関連する2年間の研究を公募する。1年間の研究は公募の対象としない。研究分担者は置くことはできない。単年度当たり(1年間)の応募額400万円を上限とする実験的研究を2件程度、200万円を上限とする実験的研究を6件程度、100万円を上限とする理論的もしくは実験的研究を10件程度予定している。特に、本領域の計画研究と相補的役割を果たし、領域の形成・推進・波及効果の展開に結びつくような戦略的・挑戦的な研究の提案を期待する。
なお、研究内容の詳細については、領域ホームページ(http://cbr.kek.jp)を参照すること。
(研究項目)
A01 宇宙マイクロ波背景放射偏光測定で探る超高エネルギー物理
A02 初期宇宙探査のための超高感度アレイデバイスの研究開発
A03 宇宙赤外線背景放射の観測によるダークエイジの探査
A04 宇宙マイクロ波背景放射と前景放射の高精度成分分離スキームの構築
A05 宇宙初期進化の直接観測に基づく究極理論探査